ぺんぎんノート

momoiro_tjのノート (旧:システムオペレータの週末)

読書

今橋朗・徳善義和『よくわかるキリスト教の教派』を読んだ

よくわかるキリスト教の教派作者:今橋 朗,徳善 義和キリスト新聞社Amazon よくわかるキリスト教の教派作者:今橋 朗,徳善 義和キリスト新聞社Amazon 本書はAmazonで検索すると1996年出版と、2017年出版(新装版)の2種類がヒットする。 私は古本で安く済ませた…

川北稔『砂糖の世界史』を読んだ

砂糖の世界史 (岩波ジュニア新書)作者:川北 稔岩波書店Amazon 京都の秋の古本まつりで、ネット上でしばしば話題になる本書を手に入れたので、早速読んでみた。 岩波ジュニア新書だけあって文字サイズは大きく、一文一文が優しい口調だった。普通の新書に読み…

加藤昭吉『計画の科学2』を読んだ

計画の科学 2: 大槻模化時代の新しい考え方と手法 (ブルーバックス 107)作者:加藤 昭吉講談社Amazon 『計画の科学』の続編であり、大規模プロジェクトなどの実際の計画やプロジェクト管理に焦点を当てた内容となっていた。中にはPERT手法の応用的な内容もあ…

加藤昭吉『計画の科学』を読んだ

計画の科学 どこでも使えるPERT・CPM (ブルーバックス)作者:加藤昭吉講談社Amazon 本書らPERTによる計画の手法を説明したものである。PERTは基本情報技術者試験などでも問題が出題されるほど有名だと思うが、実際に使ったことはなかったので、具体的な使い方…

加藤喜之『福音派』を読んだ

福音派―終末論に引き裂かれるアメリカ社会 (中公新書)作者:加藤喜之中央公論新社Amazon 宗教と政治という2台テーマについて知るのに有効だと思い手に取った。いつもは古本だが今回は新書で購入した。内容は、アメリカ現代史をざっくり概説したうえで、キリス…

シャンカラ『ウパデーシャ・サーハスリー』を読んだ

ウパデーシャ・サーハスリー: 真実の自己の探求 (岩波文庫 青 264-1)作者:シャンカラ岩波書店Amazon 仏教を学ぶ上で、インドの歴史、ひいてはインドの思想やヒンドゥー教を無視することはできない。インドの著名な哲学者の一人シャンカラの著書である本書を…

朝倉交市『修道院』を読んだ

修道院: 禁欲と観想の中世 (講談社現代新書 1251)作者:朝倉 文市講談社Amazon 理解したこと エジプト→東方教会→西方教会で伝わる ↓ クリュニー修道院 定住を基本とし、組織が大きくなり形骸化 ↓ シトー会 定住を基本とし、組織が大きくなり形骸化 ↓ 托鉢修道…

斎藤洋一+大石慎三郎『身分差別社会の真実』を読んだ

身分差別社会の真実 (講談社現代新書 1258 新書・江戸時代 2)作者:斎藤 洋一,大石 慎三郎講談社Amazon 本書はいわゆる「えた」「ひにん」とされる人々とは実際どういうものだったかについて論じている。関西に住んでいると嫌でも触れることになるであろう部…

ジェイコブ・ソール『帳簿の世界史』を読んだ

帳簿の世界史 (文春文庫)作者:ジェイコブ・ソール文藝春秋Amazon だいぶ前に購入してずっと積読していた本、ついに読むことができた。学生時代に日商簿記2級を取ったこともあり、複式簿記については興味があるため手に取った。 複式簿記や原価計算などの会計…

大山正『色彩心理学入門』を読んだ

色彩心理学入門: ニュ-トンとゲ-テの流れを追って (中公新書 1169)作者:大山 正中央公論新社Amazon 美術を学んでいた頃、色彩検定を取りたいと思って何度か勉強したことがある。しかし民間資格だし、何となく難しいイメージがあるし、教本や問題集が入手しに…

エルヴェ・ル・テリエ『異常【アノマリー】』を読んだ

異常【アノマリー】 (ハヤカワepi文庫)作者:エルヴェ ル テリエ早川書房Amazon ジャケ買いと言うやつだ。タイトルと装丁に惹かれて手に取った。真っ赤な表紙と恐ろしいタイトルから心がえぐられるような作品を想像して手に取った。しかし読んでみると、自分…

飯田剛弘『童話でわかるプロジェクトマネジメント』を読んだ

PMBOK対応 童話でわかるプロジェクトマネジメント作者:飯田剛弘秀和システムAmazon 仕事柄、プロマネ的なスキルを求められることが多くなった。というか現状求められているので、手始めに読んでみた。率直な感想としては、応用情報技術者試験持ってるので、…

上坂昇『キング牧師とマルコムX』を読んだ

キング牧師とマルコムX (講談社現代新書)作者:上坂昇講談社Amazon I have a dream から始まる演説で有名なキング牧師に興味があったため、本書を手に取った。マルコムXとは何者なのかも知らなかった。 キング牧師については大体イメージ通りの人物像であっ…

阿部謹也『物語ドイツの歴史』を読んだ

物語 ドイツの歴史 ドイツ的とは何か (中公新書)作者:阿部謹也中央公論新社Amazon ドイツには昔から興味があったが、特に火をつけたのはやはり浦沢直樹『MONSTER』である。観光地は少ないみたいだが、漫画の舞台の一つであるミュンヘンやバイエルンなど南ド…

Thomas.A.Limoncelli『エンジニアのための時間管理術』を読んだ

エンジニアのための時間管理術作者:Thomas A. Limoncelliオライリー・ジャパンAmazon 最近、マネジメント的な業務を任されることが多いので、入門書的なものとして本書に手を付け始めた。オライリーの本はどの本も高いイメージがあったが、本書は中古だと手…

西島建男『新宗教の神々』を読んだ

新宗教の神々: 小さな王国の現在 (講談社現代新書 905)作者:西島 建男講談社Amazon 昭和後期に書かれたカルト宗教についての考察だ。あとがきに書いているが、著者は宗教者ではなくジャーナリストらしい。ジャーナリストという視点から見たカルト宗教につい…

玉城康四郎『仏教の根底にあるもの』を読んだ

仏教の根底にあるもの (講談社学術文庫 731)作者:玉城 康四郎講談社Amazon タイトルの通りの内容を期待していたが、本書は仏教の歴史を概観し、仏教は今後どうあるべきかなど幅広いテーマについて論じられていた。著者はおそらく道元に強い感銘を受けている…

中尾俊夫『英語の歴史』を読んだ

英語の歴史 (講談社現代新書 958)作者:中尾 俊夫講談社Amazon 最近英語をはじめとする外国語への興味がある。マスターしたい。外国の文化などについて理解したいという気持ちが湧いてきている。英語は実務でも英語のマニュアルなどにぶつかることがあるため…

宮島未奈『成瀬は天下を取りにいく』を読んだ

成瀬は天下を取りにいく(新潮文庫) 「成瀬」シリーズ作者:宮島未奈新潮社Amazon 文庫化していることを知り、今日購入して今日読み終えた。滋賀県民として読んでおきたかった作品だ。物語なのでさらっと読んでしまった。解説を森見登美彦氏がしていることに…

荒俣宏『フリーメイソン』を読んだ

フリーメイソン ‐‐「秘密」を抱えた謎の結社 (角川oneテーマ21 B 131)作者:荒俣 宏角川書店(角川グループパブリッシング)Amazon アニメやゲームで度々目にするので、というか愛してやまないSerial Experiments Lainに登場するナイツという集団のルーツについ…

塚本虎二訳『新約聖書 福音書』を読んだ

新約聖書 福音書 (岩波文庫)作者:塚本 虎二岩波書店Amazon いわゆる共観福音書+ヨハネの福音書が収録されている。あとがきにもあるが、明治期に十数年かけて行われた翻訳らしい。本文中に、本文よりも小さい文字で本文の補足がされており、非常に読みやすか…

マルティン・ルター『キリスト者の自由・聖書への序言』を読んだ

キリスト者の自由・聖書への序言 (岩波文庫)作者:マルティン・ルター岩波書店Amazon 『キリスト者の自由』は聖書を軽視したカトリックに対しての批判書として知られ、宗教改革の発端ともなった文書である。約50項ほどの大変短い文書のため、誰でもすぐ読めて…

C.トンド/A.ネイサン/E.ヤント『MAKEの達人』を読んだ

MAKEの達人作者:クロビス L.トンドトッパンAmazon nmake、Borland make、UNIX makeについて書かれたテクニック集である。1992年なので内容は古いが、makeの基本を知るには正直これくらいがわかりやすくていいと思う。最近は何でも高機能化されすぎていて、こ…

島田裕巳『親が創価学会』を読んだ

親が創価学会 (イースト新書)作者:島田裕巳イースト・プレスAmazon 大前提として、創価学会を非難するつもりはなく、創価学会を理解したいという思いで本書を手に取った。本書は創価学会が直面している宗教二世という課題について、一般にわかりやすく説明し…

橋口倫介『十字軍騎士団』を読んだ

十字軍騎士団 (講談社学術文庫 1129)作者:橋口 倫介講談社Amazon 十字軍時代に活躍した騎士団、テンプル騎士団、聖ヨハネ騎士団に特に焦点をあてた研究について解説している。おもしろいのは騎士団の活躍だけでなく、生活様式などの実態にも注目しているとこ…

スウェデンボルグ『スウェデンボルグの霊界からの手記』を読んだ

スウェデンボルグの霊界からの手記 鈴木大拙つながりでたまたま古書店で見つけたので読んでみた。本書はスウェデンボルグが体験したという霊界についての手記である。なにか鈴木大拙を理解するヒントがあるかと思って手に取ったが、今で言うスピリチュアルの…

小田垣雅也『キリスト教の歴史』を読んだ

キリスト教の歴史 (講談社学術文庫 1178)作者:小田垣 雅也講談社Amazon 旧約聖書の神話的歴史から、現代のキリスト教までを通史で解説しているのが本書である。世界史の内容をなぞるというより、協会史や教義の思想に関する歴史に焦点をあてている。故に、本…

佐藤八寿子『ミッション・スクール:あこがれの園』を読んだ

ミッション・スクール: あこがれの園 (中公新書 1864)作者:佐藤 八寿子中央公論新社Amazon 仏教系のミッションスクールの話題が書いていると思って読んだが、概ねキリスト教系ミッションスクールへのイメージに関する歴史的研究、考察についての書籍であった…

大貫隆『グノーシスの神話』を読んだ

グノーシスの神話 (講談社学術文庫)作者:大貫隆講談社Amazon グノーシス主義について興味を持ったのは、学生時代にプレイした某ノベルゲームの影響である。アイオーンなど、よくわからない言葉をネットでひくと、グノーシス主義というキーワードが引っかかる…

山室静『聖書物語』を読んだ

聖書物語 (偕成社文庫 3033)作者:山室 静偕成社Amazon こども向けの書籍で、ひらがなやルビが多めだが、初めて聖書を通読するにはこれくらいが丁度いいと思う。『旧約聖書入門』『新約聖書入門』を読んだが、通史としてどうなっているのかが分かりにくかった…