先日、Vagrantを始めた記事をあげました。
その際、合わせてWindows版のVimをインストールしていました。 ちなみに、KaoriYa版のVimではなく、Vim公式のものです。
Windows版のVimって勝手にディレクトリにバックアップファイルやらスワップファイルやらを作っちゃうんですよ。しかも4つも。
今回の記事はそのファイルは何なのか、どうすれば出なくなるのか、についての記事になります。
この記事は次の2つの記事を参考にさせていただきました。
Vimが勝手に作るファイルは4つある。
そう、4つもあるんですよ。ざっくり、ファイルの名前と概要は次の表の通りになります。
ファイル名 | 概要 | 作成タイミング | 削除タイミング |
---|---|---|---|
*.swp ファイル | ファイル編集前の作業コピー。Vimクラッシュ時の復旧に使用します。 | ファイル編集前 | ファイル編集後 |
*~ (チルダ)ファイル | ファイル変更後に保存されるファイル編集前のバックアップです。 | ファイル編集後※ | 永続 |
.viminfo ファイル | Vimの編集、検索、履歴などの情報・設定が保存されたファイルです。 | ファイル編集後 | 永続 |
*.un~ ファイル | VimのUndoの情報が保存されたファイルです。 | ファイル編集後? | 永続 |
※「*」には、ファイル名、または拡張子名がはいります。
※編集前ファイルがない(Vimで編集と同時にファイルを作成した場合など)は、.~(チルダ)ファイルは作成されません。
いろいろ作られます。基本的にはバックアップやら各種情報のデータが保存されているようです。
各ファイルの設定についてはこの記事では取り扱いません。
勝手に作るファイルを無効にする。(作らなくする)
これらのファイルは、vimrc
などの設定ファイルに次の通り記述すると無効になります。
ファイル名 | 無効化設定 |
---|---|
*.swp ファイル | :set noswapfile |
*~ (チルダ)ファイル | :set nobackup |
.viminfo ファイル | :set viminfo= |
*.un~ ファイル | :set noundofile |
ただ、無効にすると、たとえばファイルが壊れたときに元に戻せない、設定が引き継がれないなど、不都合が生じる場合があるので注意して下さい。
ファイルの出力先を変更する。
ファイルを無効化する以外に、ファイルの出力先を変更することで、気持ち悪さが解消するかもしれません。もしもの時もバックアップやスワップファイルが使えるので安心です。
同じく、設定を1行追加するだけです。
マルチユーザ環境では、ファイルを他のユーザが閲覧できないディレクトリに入れる、またはパーミッションを設定する等の処置が必要かもしれません。
ファイル名 | 無効化設定 |
---|---|
*.swp ファイル | :set directory={ファイルパス} |
*~ (チルダ)ファイル | :set backupdir={ファイルパス} |
.viminfo ファイル | :set viminfo+=n{ファイルパス} |
*.un~ ファイル | :set undodir={ファイルパス} |
僕は、~/AppData/Local/Temp
にファイルができるように設定しました。
vimの設定っていろいろあってよくわからないですよね。マスターできるくらい使いこなしたいなぁ。